「天鼓」あらすじ

中国後漢の世に、天から降り下った鼓を持つ「天鼓」という少年がいた。
その鼓が実に美しい音を出すことを伝え聞いた帝は、鼓を召し上げようと
したが、天鼓はそれを拒み鼓を抱いて山中に隠れる。
しかし、天鼓はやがて探し出されて呂水の江に沈められ、鼓は宮中に運ばれる。
その後、鼓を誰に打たせても少しも鳴らないので、不思議に思った帝は
天鼓の父・王伯の元に勅使を遣わし、宮中に来て鼓を打つよう命じる。
自分も罰せられる覚悟で参内した王伯は、恐れつつも我が子を追慕しながら
鼓を打つと、初めて妙なる音を発したので、帝も哀れに思い王伯に数多の宝を
与えて帰らせる。

帝は呂水の江畔に行幸して、天鼓のために追善の管絃講(音楽を奏して行う仏事)
を催す。
やがて天鼓の亡霊が江中から現れ、供えられた鼓を打ちつつ報謝の舞楽を奏した後
再び消え失せる。

「弄鼓之舞」(ろうこのまい)の小書(こがき)により、囃子に太鼓が加わり
舞の型も変わる等、さまざまな演出上の変化が生まれる


  

  

 戻る