能楽:葵上

平成15年5月21日(水) 16:30 開場・受付開始

来往舎(新研究棟) イベントテラス

昨年、700名以上の方にご来場いただき好評を博した新入生歓迎能が今年も開催されます。

今回の演目は、源氏物語の「葵」の巻を元に、高貴な女性の思いの深さ、嫉妬の激しさ、
そしてその恐ろしさ描く「葵上」(あおいのうえ)です。

日時:平成15年5月21日(水) 16:30 開場・受付開始
18:00 講演  石川 透(文学部助教授)
18:30 開演
終了予定 19:30頃

場所:来往舎(新研究棟) イベントテラス

演目:能「葵上」 シテ 坂井音重 (観世流能楽師 重要無形文化財総合指定)

主催:日吉行事企画委員会(HAPP)
能楽研究会 慶應観世会

後援:慶應観世後援会

問い合せ:慶應観世会代表 竹内明日香
e-mail:noataska@yahoo.co.jp
電話:090-3501-5994

入場無料
※椅子のご用意をいたしますが、数に限りがございますのでお早めにお越し下さい。
お席が全て埋まりましたら、以後は立見となります。

能が好きな方、興味はあるけどあまり見たことの無い方、そしてまた源氏物語が好きな方にもお勧めの、
一流能楽師の舞台を間近で見ることのできる絶好の機会です。

しばしば「能は分かりにくい」と言われますが、当日は初めて能をご覧になる方にもお楽しみいただけるよう、
謡の詞章や、より詳しいあらすじの載ったパンフレットをお配りします。(数に限りがございます)
また、文学部助教授 石川透先生の講演によって、能についてより理解を深めていただけます。
お誘い合わせの上、どうぞお気軽にお立ち寄り下さい。

「葵上」あらすじ

光源氏の正室である左大臣の娘「葵上」は、正体不明の物怪に取り憑かれたため
重い病の床にある。
その正体を知るため、照日の巫女が梓の弓を鳴らして物怪を呼び寄せると、
葵上の枕辺に現れたのは六條御息所の生霊であった。
光源氏との華やかなりし日々、そして愛を失った今の嘆きを綿々と述べ、激しい感情の
高ぶりのままに、葵上を打ちすえて姿を消す。

一方、葵上の容態が悪化したことで、左大臣邸は強力な法力を持つ横川の小聖を招き、
加持祈祷により六條御息所を退散させようとする。
祈祷により生霊から鬼女の姿に変化を遂げ、葵上の命を今まさに取らんとする六條御息所。
しかし、小聖の祈りで鬼女は心を和らげ成仏し、物語は幕を閉じる。